贈りものとしての家系図

贈りものとしての家系図

結婚披露宴での、両親への贈りもの。 定番のアイテムはもちろん喜ばれますが、斬新なアイテムはご両親へのサプライズになり、会場も盛り上がります。 私が経験した中でインパクトが大きかったプレゼントは、「家系図」。両家それぞれに、家系図を贈った新郎新婦がいたのです。

家族ととても仲が良い新郎新婦は、「自分たちが今ここにいるのは両親をはじめ先祖たちのおかげ」と、ご両親への感謝を忘れないとても優しい方たちでした。 結婚式は、新しい人生のスタートです。両親の元で過ごしてきた日々に区切りをつけ、新しい「家族」を築いていく節目の日。その区切りとして、両親へのプレゼントはこれまでの感謝を表す大事な贈りものです。

お二人は、「贈りものとして家系図を考えている」とは言わず、結婚式の招待状を手渡しに行く際に、「そういえばちょっと聞きたいんですけど・・・」と家系図を完成させるために身内の名前を聞いてまわりました。中には、近縁であるものの一度も聞いたことがない名前もあり、意外な発見もあったそうです。

家系図は、6世代前まで繋がりました。新郎新婦は、それぞれ聞いた名前を家系図にするために下書きを繰り返し、その後きれいな和紙に清書。 「先祖代々から命のバトンを受け継いでこそ今があるんだ・・・」と改めて実感することができて、また自分たちもこのバトンを次の世代へきちんと渡していかなければと気持ちが引き締まったそうです。

いよいよ披露宴本番、両親へのプレゼント贈呈のときです。 アナウンスと共に、両家の父母が前に出ます。するとなぜか、会場が暗転。どよめくゲストたちでしたが、すぐに高砂席にプロジェクターで映像が映し出されました。そう、あの家系図です。「会場の皆と感謝の気持ちを共有したい」という、新郎新婦の計らいでした。

司会者は、映し出された家系図を見ながら説明していきます。最初は、新婦の家系図から。新婦の名前は最下段に書かれており、命のバトンが渡ってきたことが伺えます。次に、新郎の家系図です。親族ゲストたちは「俺の名前があそこに書かれてる!」など盛り上がっており、会場も感激ムードです。

プロジェクターを通しての説明がひと通り終わった後、和紙で清書した家系図を新郎新婦が互いのご両親に手渡しました。ご両親は、思わぬサプライズに涙を流して感動していました。その後新婦が手紙を読み、「生んでくれてありがとう。今まで育ててくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えていました。

ご家族を大切に想う、優しい新郎新婦からのサプライズプレゼント。いつかお二人にもお子さんが生まれ、家系図はこれからもずっと繋がっていくことでしょう。幸せと感動があふれる、忘れられない結婚披露宴でした。

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