世界に一冊だけの本
友人の結婚が決まり、大規模ではないのですが親戚と仲のいい友人とでアットホームな結婚式をしたいと、結婚が決まった当初からよく相談に乗っていました。
大体の段取りなどは夫婦になる二人で決めたそうなのですが、一番困ったので両親へのプレゼントのようでした。双方の親ともあまり物には執着がなく、流行のウェイトベアなどは貰っても困るだろうし、定番のデジタルフォトフレームも写真が趣味でのないのに喜ぶだろうか。体重分お米とか思い出作りの旅行もいいけれど、やはり形が残るものがいいと悩んでいる様子でした。
もちろん一番大事なのは気持ちだということは、あげる方も貰う方もよくわかっているのが大前提で、それでも貰って嬉しいものを…と一生懸命だったので、友人たちとアイディアと出し合って一緒に色々考えました。
そして結婚式当日、新郎新婦やその親族の人柄の良さが表れるように、和やかな雰囲気の中とてもよい式が行われました。
両親への感謝の言葉の後に双方の親にプレゼントされたのは、一冊ずつの本でした。
新郎と新婦がそれまで生きてきた中で思ったこと、感じたこと、両親への気持ちなどがエッセイ風に綴られた、世界に一冊だけの本です。
これ以上に気持ちの詰まったプレゼントはないのではないだろうかと、プレゼントを決めた日から新郎と新婦が一生懸命書いた本で、ご両親は受け取った瞬間に号泣していらっしゃいました。
いつでも読み返すことができて、ずっと取っておける、最高の思い出の品になると思いました。